第12回NHKマイルカップ
2007 / 05 / 06 ( Sun )
第12回NHKマイルカップは、3連単973万9870円という歴史的な大波乱の決着となった。
第12回NHKマイルカップで大波乱を演じたのは、ピンクカメオ(内田博)及びムラマサノヨートー(小林淳)であった。 ピンクカメオは、2走前の菜の花賞でイクスキューズ(横山典)を破っていることから、能力的にまったく通用しないという評価ではないにせよ、前走の桜花賞でダイワスカーレットから2秒遅れの14着に敗れており、レース前に馬券の対象として評価するのは困難であった。 また、ムラマサノヨートーは、前々走の芝1600m戦でダービートライアル2着馬のプラテアードを破っているという実績はあるものの、前走のニュージーランドトロフィーで14着に敗れており、好走を予想するのはかなり困難である。 殆どのレースは、レースが終わってからであれば、結果に対する理由付けができるものだが、第12回NHKマイルカップは、結果の理由が分からない数少ないレースとなってしまった。 競馬理論は、第12回NHKマイルカップを緻密に分析することによって、第12回NHKマイルカップのような結果に対する理由付けができないレースを一つでも減らしていきたいと考えている。 それでは、第12回NHKマイルカップを振り返る。 勝ったピンクカメオは、中段の後方から競馬を進めたが、3コーナー過ぎに外から被されて動けず、4コーナーでは最後方となってしまった。 そして、ピンクカメオは、直線に向いても前が塞がっていたが、内田騎手によって大外に持ち出されると抜群の伸び脚を発揮し、内の17頭をまとめて差しきって先頭でゴールインした。 結果的には、有力馬が道悪を意識して早仕掛けとなる中、前が塞がって仕掛けが遅れたことが、ピンクカメオには味方した。 これは、1着馬から4着馬の四頭のうち、ローレルゲレイロ(藤田信二)を除く三頭が後方から競馬を進めた馬であることから、第12回NHKマイルカップがハイペースであったことがわかる。 また、ピンクカメオは、やや重の馬場を最後方からごぼう抜きして差し切っていることから、重馬場も得意なのだろう。 以上のように、ピンクカメオの第12回NHKマイルカップの勝利は、ハイペースの展開や馬場状態に恵まれた可能性は高い。 しかしながら、ピンクカメオが牡馬の一線級相手を差し切ったこと自体は、評価しなければならない。 更に、桜花賞の惨敗などもあり成績が安定しないので、ピンクカメオの次走以降での評価は非常に難しい。 ただし、ピンクカメオが、次走のオークスで2強(ダイワスカーレット及びウォッカ)を破る可能性は低いと競馬理論では判断している。 2着は、一番人気のローレルゲレイロ(藤田信二)であった。 ローレルゲレイロは、先行集団の外々を進む正攻法の競馬でレースを進めた。 ローレルゲレイロは、直線に向いたところで早くも先頭に並びかける勢いであったが、藤田騎手は、ギリギリまで追い出しを我慢した。 そして、ローレルゲレイロは、藤田騎手に追い出されるとジリジリと伸び先頭に立ったが、ゴール寸前でピンクカメオの強襲にあい、2着に敗れてしまった。 これで、ローレルゲレイロは、NHKマイルカップで5度目の重賞2着となってしまった。 しかしながら、先行馬総崩れの展開の中、早め4番手から2着に粘り込んだローレルゲレイロのレース内容は、NHKマイルカップ出走馬中ナンバーワンといえる。 よって、ローレルゲレイロが、重賞を制覇して2勝目を手にする日は近いと競馬理論では判断している。 3着には、18番人気のムラマサノヨートー(小林淳一)が追い込んだ。 ムラマサノヨートーは、ピンクカメオの外側からレースを進め、直線では馬群を割って追い込み、一瞬先頭に立ったものの、ゴール前でピンクカメオ及びローレルゲレイロの二頭に外から交わされて3着に敗れた。 ムラマサノヨートーの3着も、ピンクカメオの好走と同様に、ハイペースの展開や馬場状態に恵まれたものである。 よって、ムラマサノヨートーにとっては、次走が試金石の一戦となるであろう。 人気のアサクサキングス(武幸四郎)及びオースミダイドウ(岩田康)は、先行したもののハイペースの展開に巻き込まれてしまい、11着及び12着に敗れてしまった。 アサクサキングスは、同じく先行したローレルゲレイロが2着に粘っていることを考慮すると、現時点においてG1では力不足といえるだろう。 つまり、アサクサキングスは、一線級相手では力不足なので、今後のG1で通用する可能性は低い。 一方、オースミダイドウは、休み明けで折り合いを欠いたことを考慮すると、第12回NHKマイルカップのレース内容は度外視することもできる。 よって、オースミダイドウは、次走以降で一変する可能性まであり得ると競馬理論では判断している。 ただし、折り合いの難しさを考えると、オースミダイドウが2400mのダービーで通用する可能性は低いだろう。 一方、マイル以下の距離であれば、オースミダイドウがスピードを生かして一線級相手でも通用する可能性があり得ると競馬理論では判断している。 以上のように、第12回NHKマイルカップでは、重賞史上最高配当が飛び出した。 この第12回NHKマイルカップの大波乱の結果は、雨によるやや重の馬場やハイペースの展開など様々な要因によってもたらされたものであり、出走各馬の実力を正確に反映したものではない。 よって、第12回NHKマイルカップの結果は、出走各馬の次走以降の走りに直結しない可能性が高いと競馬理論では判断している。 ただし、ローレルゲレイロの2着は、内容的に非常に価値が高いので、ローレルゲレイロの次走以降での重賞制覇に競馬理論のファンの方は期待して欲しい。 予想屋マスター公式ブログの気になるランキングをみる |
第11回NHKマイルカップ
2006 / 05 / 07 ( Sun )
11回NHKマイルカップは、人気のマイネルスケルツィ(柴田善)及びフサイチリシャール(福永祐一)の2頭が馬群に沈むという波乱の決着となった。
その中でNHKマイルカップを勝利したのはロジック(武豊)であった。ロジックは、武豊人気もあり3番人気に推されていたが、実際の実力はそれよりも大分落ちると競馬理論は評価していた。 レースでは、ロジックは、後方のインを追走し、直線でも最内を突いてゴール前で粘るファイングレイン(横山典弘)をきっちりと交わして勝利を収めた。 このロジックの勝利は、武豊騎手の勝利といっても過言ではない。前日のブログでも述べたが、雨の日の東京競馬場の芝コースは極端にインが有利になってしまう(東京競馬場の競馬理論参照)。 これは、東京競馬場の馬場改修後から続いている傾向であり、今後も間違いなく続くであろう。 この東京競馬場の馬場を武豊騎手が把握しているのかどうかは定かでないが、武豊騎手は、雨の東京競馬場のお手本のような騎乗で、ロジックをNHKマイルカップの覇者に導いた。 本当に見事というしかない。ロジックは、NHKマイルカップの勝利でG1ホースとなったので、今後は人気となることが予想される。しかし、ロジックのNHKマイルカップの勝利は、すべてが味方した者によるものだということを忘れてはならない。 よって、競馬理論は、実力以上の評価を受ける可能性が高いロジックを、しばらくは軽視して予想すべきと考えている。2着には、ファイングレイン(横山典弘)が粘り込んだ。 ファイングレインは、逃げの手が予想されたが、逃げたモエレフィールド(田中勝春)の直後の3番手のインから競馬を進めた。そして直線を向くと、ファイングレインは、抜群の手応えで満を持して抜け出したが、ゴール前でロジックの強襲に屈し2着に敗れた。 横山騎手も、雨の日の東京競馬場のお手本となるような騎乗で、無駄な距離を走らせずにファイングレインを2着に導いた。4着にもアポロノサトリ(蛯名正義)が最内から追い込んでおり、インが如何に有利であったかを証明している。 つまり、勝ったロジックだけでなく、2着のファイングレイン及び4着のアポロノサトリも、雨の日のイン有利の東京競馬場の馬場に恵まれた好走であり、次走以降で人気になるようであれば、馬券的には軽視して予想すべきである。 3着には、キンシャサノキセキ(安藤克己)が差し込んだ。キンシャサノキセキは、人気のフサイチリシャールの直後からレースを進め、直線では一瞬抜け出すような脚色で伸びてきた。しかし、キンシャサノキセキは、外を回った分だけ伸びを欠いて、内の2頭を交わすことができなかった。 キンシャサノキセキは、外が不利な東京の馬場状態で、外から伸びて きた唯一の馬である。 つまり、キンシャサノキセキの3着は、上位2頭よりも評価していい内容であると競馬理論は判断している。キンシャサノキセキは、南半球産馬ということを考えると、今後の成長も見込める。 これらのことから、キンシャサノキセキが、今後のマイル路線では中心となっていく可能性が高い。人気のフサイチリシャール(福永祐一)及びマイネルスケルツィ(柴田善)は、見せ場なく敗れた。 フサイチリシャールは、不利な外枠が影響したものであり、マイネルスケルツィは、出遅れて折り合いを欠いた事によってまったく競馬にならなかった。次走以降の巻き返しに期待したい。 NHKマイルカップは、雨の東京競馬場の芝コースでは能力比較よりも、ラチ沿いを走る馬を重視しなければならないということを改めて認識させるレースとなった。 競馬理論のファンの皆様も是非馬券を買うときに役立てて欲しい。雨の東京競馬は、内枠有利。 予想屋マスター公式ブログの気になるランキングをみる |
第10回NHKマイルカップ
2005 / 05 / 08 ( Sun )
NHKマイルカップは、歴史上初の牝馬同士で決着した。この結果を生み出した最大のポイントは、超スローペースの展開であった。この超スローペースの原因を作った最大の原因は、ディープサマー(藤田伸二)及びビッグプラネット(蛯名正義)の二頭である。ディープサマーは、前走のニュージーランドトロフィーで中山1600mの不利な外枠から1000m通過57秒8のペースで逃げた。対して、ビッグプラネットは、2000mの皐月賞でも59秒台の逃げを打っている。
このことを考えれば、1600mのG?レースで、エイシンヴァイデン(武幸四郎)の楽な単騎逃げになるとは思えなかった。エイシンヴァイデンは、1000m通過59.4の超スローで離して逃げた。つまり、2番手以降の馬は更に遅いペースであり、後ろからの馬が届く訳がなかった。 それにしても、ディープサマー及びビッグプラネットの二頭の騎手は、G?レースで何故このような乗り方をしたかに疑問が残る。この二頭の出方が、牝馬二頭のワンツーフィニッシュという結果を導いたといっても過言でない。 ラインクラフト(福永祐一)は、桜花賞に続き、文句のない内容であった。ラインクラフトは、桜花賞でも不利な外枠を克服しての勝利で時計的にも、古馬のオープン級の時計であったので、ここでも当然主力になると競馬理論では想定していた。レースでは、ラインクラフトは、好スタートを決め、4番手のインコースに潜り込んだ。 そして、ラインクラフトは、4コーナを回ってもインを突いて、抜け出し圧勝した。ラインクラフトは、先行馬有利の展開と外が伸びない東京の馬場にも助けられたとはいえ、能力の高さも示したレース内容であった。 ラインクラフトは、今後もマイルくらいの距離であれば、G?でも上位の常連になると競馬理論では考えている。 デアリングハート(後藤浩樹)は、ラインクラフトにまたしても負けたが、牡馬相手に健闘の2着であった。 デアリングハートは、ラインクラフトをマークして同じような位置から、直線は外に出しての 2着であった。デアリングハートは、スローな前残りの展開に恵まれたのも確かだが、牡馬の1流馬を負かしたことを考えると、評価してよい。 3着は、アイルラヴァゲイン(横山典弘)であった。アイルラヴァゲインは、ラインクラフトの直後のインを進み、絶好の展開であったが、 4コーナでゴチャつき、外に出した分だけ届かずの3着であった。 アイルラヴァゲインは、スムーズな競馬なら2着はあったと思われる。アイルラヴァゲインは、短距離戦では、今後も中心になる一頭と競馬理論では判断している。 人気のペールギュント(武豊)及びマイネルハーティー(内田博)は、追い込みが不発に終わった。追い込みの人気馬は危険が伴うと、いつも述べているが、今回は惨敗する予想がいくつもあった。ペールギュント及びマイネルハーティーは、超スローペースの展開に殺されたこともあるが、東京の馬場にも殺されたと競馬理論では判断している。 NHKマイルの週の東京競馬の芝のレースは、外を回った馬が殆ど壊滅している。 NHKマイルは、良馬場であったが、金曜から土曜の朝まで残っていた雨が影響していたと思われる。これは、去年の回顧でも述べたが、東京の芝の水はけに影響している。 東京の芝は、馬場の改修工事後、雨が降ると極端に外が不利になる傾向が強い。なぜなら、馬場の内の水はけがよく、雨の後はインの方が走りやすくなっているからだと、競馬理論では判断している。正確な理由は不明だが、雨が降ったら外が伸びないというのは、東京競馬の芝のレースでは、かなり重要なファクターとなっているので、頭に入れておきたい。 特に、これからの梅雨の時期で、穴馬券を取るためには、内枠と先行馬に注意が必要である。このようなことを判断できない一般の競馬ファンは、競馬で勝てるわけがないのである。 予想屋マスター公式ブログの気になるランキングをみる |
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