第38回高松宮記念
2008 / 04 / 03 ( Thu )
第38回高松宮記念は、去年の覇者で一番人気のスズカフェニックス(福永祐一)が3着に敗れ、4番人気のファイングレイン(幸)及び5番人気のキンシャサノキセキ(岩田)で決着する中波乱となった。
第38回高松宮記念を制したのはファイングレインである。 競馬理論は、1分解説でも述べたように、ファイングレインの能力を、打倒スズカフェニックスの1番手として評価していた。 しかしながら、今年の中京競馬場の前残りの馬場を考慮して、出遅れ癖のあるファイングレインを抑え評価にとどめてしまった。 レースでは、ファイングレインは、出遅れることなく互角のスタートを切ると、中段の馬込みの中を進み、抜群の手応えで直線に向いた。 ファイングレインは、幸騎手に追い出されると、先に抜け出したキンシャサノキセキとの差を一完歩ずつ詰めて、キンシャサノキセキをクビ差だけ交わして先頭でゴールした。 ファイングレインは、第38回高松宮記念の勝利によって、1200m戦3戦3勝となり、スプリント王に相応しい。 よって、今後のスプリント戦線においても、ファイングレインには高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。 但し、ファイングレインは出遅れ癖があるので、先行馬有利の馬場で過剰に人気になったときには、ファイングレインの評価を下げる必要があるだろう。 第38回高松宮記念の2着には、キンシャサノキセキが入った。 キンシャサノキセキは、近2走で折り合いを欠いていることから、ペースが速くなって折り合い易い中京1200mは、キンシャサノキセキにとって最適な条件と競馬理論では判断していたが、気難しさを考慮して、本命とすることはできなかった。 レースでは、キンシャサノキセキは、逃げ争いの直後となる4〜5番手の馬群の中を進み、直線では一旦先頭に立ったが、ゴール前でファイングレインに差されてしまい、2着に敗れた。 キンシャサノキセキの第38回高松宮記念の2着は、早めに先頭に立つ横綱競馬によるものであり、内容的には悪くない。 よって、今後のスプリント戦線においても、キンシャサノキセキには高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。 なお、マイル戦線では、キンシャサノキセキにとって折り合いが大きな課題となる。 よって、馬込みに入れやすい内枠を引いた場合や先行馬が揃った場合には、マイル戦線でもキンシャサノキセキに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。 第38回高松宮記念では、1番人気で競馬理論の本命馬のスズカフェニックスは3着に敗れてしまった。 スズカフェニックスは、スタート直後に躓いてしまい、後方からの競馬となってしまった。 その後、スズカフェニックスは、直線で外に持ち出されると、上がり32秒7の抜群の切れ味で追い込んだが、3着が精一杯であった。 スズカフェニックスの第38回高松宮記念の敗因は、スタート後に躓く不利に尽きる。 スズカフェニックスは、この大きな不利にもかかわらず、小回りの中京競馬場で直線だけの競馬で3着に追い込んでおり、レース内容的には上位2頭を上回る。 よって、第38回高松宮記念を振り返る限り、スズカフェニックスを、スプリント戦線の最強馬として判断していいだろう。 そこで、今後のマイル以下のG1戦線においても、スズカフェニックスに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。 第38回高松宮記念で2番人気のローレルゲレイロは、4着に敗れてしまった。 ローレルゲレイロは、スズカフェニックスを破って重賞2連勝を果たしたものの、重賞2連勝は、イン有利の馬場で楽に逃げられる展開に恵まれてのものなので、競馬理論は、過剰人気となったローレルゲレイロを無印評価とした。 レースでは、ローレルゲレイロは、楽に逃げる自分の競馬ができたが、フサイチリシャール(川田)に早めに交わされてしまい、4着が精一杯であった。 ローレルゲレイロの第38回高松宮記念の4着は、マイペースで逃げてのものであって、現時点ではこれが実力であろう。 よって、今後の重賞戦線においても、ローレルゲレイロにとっては、馬場状態がイン有利か否かが大きなポイントとなるだろう。 つまり、イン有利な馬場で楽に逃げられるレースでは、ローレルゲレイロに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。 以上のように、第38回高松宮記念では、ファイングレインが、スプリント戦3戦3勝でスプリント王に上り詰めた。 しかしながら、ファイングレインの第38回高松宮記念は、スズカフェニックスの出遅れに恵まれてのものであり、実力的にはスズカフェニックスの方が上である。 よって、今後のスプリント戦線においては、ファイングレインよりも、スズカフェニックスに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。 予想屋マスター公式ブログの気になるランキングをみる |
第37回高松宮記念
2007 / 03 / 20 ( Tue )
第37回高松宮記念は、スズカフェニックス(武豊)の強さだけが目立った一戦となった。
競馬理論は、レース前にスズカフェニックスの強さを認めていたものの、最初の3ハロン(600m)で35秒を切る競馬を経験したことがないので、中京1200mの超ハイペースについていけるかどうかが問題になると考えていた。 実際のレースでは、スズカフェニックスは、ディバインシルバー(帆苅)が逃げた33秒8のペースを、中段の6〜7番手の外で追走した。 そして、スズカフェニックスは、4コーナで早くも先行集団を射程圏に入れると、後は独壇場となり、2着のペールギュント(上村)に2馬身半差で快勝した。電撃の1200m戦のG1での2馬身半差は、圧勝と言えるだろう。 この競馬を見る限り、スズカフェニックスは、今後の短距離戦線の中心となるであろう。よって、スズカフェニックスが、春の大目標の安田記念でも好走する可能性が極めて高いと競馬理論では判断している。 2着には、13番人気のペールギュント(上村)が飛び込み、波乱を演出した。ペールギュントは、8枠17番からの発走ということもあり、大外から競馬を進めた。そして、ペールギュントは、直線に向くと、勝ったスズカフェニックスよりも更に外から脚を伸ばし、プリサイスマシーンを捕えて2着に追い込んだ。 ペールギュントの2着は、内が荒れた馬場に助けられた感も否めないが、短距離戦の適性の高さも示した。よって、ペールギュントが短距離路線に進むようであれば、今後のレースでもペールギュントに注目する必要がある。 但し、ペールギュントは、追い込み一手の極端な脚質なので、イン有利な馬場で行われるレースやペースが落ち着きそうなレースでは、脚を余す可能性が高いことを忘れてはならない。 つまり、ペールギュントの今後のレースには注目すべきだが、ペールギュントを中心視して予想することは危険が伴うと競馬理論では判断している。 3着には、スズカフェニックスと人気を分け合ったプリサイスマシーン(安藤勝)が入った。プリサイスマシーンは、スズカフェニックスにマークされるように、好位の外から競馬を進めた。 そして、プリサイスマシーンは、4コーナでスズカフェニックスに並ばれると、あっという間に交わされてしまったが、その後しぶとさを見せて、3着に粘り込んだ。 プリサイスマシーンは、自ら勝ちに行っての競馬で3着を確保したことからレース内容的には悪くないが、スズカフェニックスとは決定的な能力差を見せつけられた。 よって、プリサイスマシーンは、今後のレースで、スズカフェニックスを逆転する可能性はかなり低い。但し、プリサイスマシーンは、常に安定して走る馬なので、メンバー次第では今後の短距離重賞でも好走するであろう。 特に、最も得意な1400m戦では、プリサイスマシーンを重視して予想すべきと競馬理論では判断している。 4着には、競馬理論の穴馬のビーナスライン(秋山)が最後方から追い込んだ。ビーナスラインは、2枠4番からの発走であったが、一旦最後方に下げて、大外に持ち出され、4着に追い込んだ。 このレース内容を振り返る限り、ビーナスラインが、外枠を引いていれば、2着に追い込んでいた可能性が高い。 このように、ビーナスラインは、1200m戦ならば常にいい脚を使うので、今後も1200mの重賞では要注意と競馬理論では判断している。以上のように、第37回高松宮記念は、短距離界の新星のスズカフェニックスの圧勝劇で幕を閉じた。 スズカフェニックスは、高松宮記念で追い込み一手の脚質からも脱皮したので、今後は安定した競馬ができるはずである。 よって、スズカフェニックスが、今年の短距離戦線のG1の中心になっていくと競馬理論では判断している。 スズカフェニックスは、春の最大目標の安田記念で、まずはマイル王となるようであれば、秋の天皇賞をも狙えるであろう。競馬理論のファンの方は、スズカフェニックスの今後のレースに大いに注目して欲しい。 予想屋マスター公式ブログの気になるランキングをみる |
第36回高松宮記念
2006 / 03 / 26 ( Sun )
今年の高松宮記念は、人気が割れていたように、中心馬不在のレースとなった。その中で、1200mが初距離の2頭オレハマッテルゼ(柴田善)及びラインクラフト(福永祐一)で決着した。
オレハマッテルゼは、初距離の1200mに戸惑うこともなく、スプリント王となった。オレハマッテルゼは、スタートすると馬なりで好位の5番手を追走し、抜群の手応えのまま4コーナを迎えたので、この時点で勝利を確信していた。 そして、オレハマッテルゼは、直線に向くと馬群を割って抜け出し、並びかけてきたラインクラフトの追撃を凌ぎきって勝利を収めた。競馬理論は、オレハマッテルゼが1400m〜1600mの距離を中心に使われてきたが、折り合いを欠くレースが多かったことから、1200mの適性が高いと判断していた。 実際、オレハマッテルゼは、高松宮記念では、折り合いを欠くことなく追走できたことによって、実力を発揮できた。 オレハマッテルゼは、スプリント戦では今後も中心となっていくであろう。ただし、オレハマッテルゼは、高松宮記念を使ったことにより、マイルの安田記念では更に折り合いが難しくなる。 そのことから、オレハマッテルゼは、スプリント戦以外で人気になるようであれば、軽視すべきと競馬理論は判断している。2着も、初距離のラインクラフト(福永祐一)であった。 ラインクラフトも、行きたがる気性から、距離短縮は好材料と判断していた。しかし、競馬理論は、今年の4歳牝馬世代のレベルの低さから、古馬のG1で通用する可能性は高くないと判断していた。 レースでは、ラインクラフトは、オレハマッテルゼの外を追走し、直線に向くと、オレハマッテルゼを一完歩ずつ差を詰めたが、首差だけ届かなかった。ラインクラフトは、4歳牝馬世代とは言え、卓越したスピード能力を秘めていることを証明した。 ラインクラフトの次走は、ヴィクトリアマイルが予想されるが、そこでも注目の1頭であると競馬理論は判断している。3着には、3番手に先行したシーイズトウショウ(池添謙一)が粘り込んだ。 シーイズトウショウは、1000m通過が33.7のペースに恵まれて、先行して粘り込んだ。シーイズトウショウは、短距離戦ならば安定して走る馬であり、有力馬が引退したこのメンバーならばこの程度走って当然である。 4着には、休養明けのプリサイスマシーン(岩田)がインから先行して粘り込んだ。高松宮記念の1着、2着及び4着は、初距離の馬で独占された。これはスプリント路線のレベルの低さを示している。 つまり、現在のスプリント路線は、中心馬が不在であるので、他の路線で好走していた馬ならば、能力で押し切ってしまう可能性が高いと競馬理論は判断した。 今後も、スプリント戦線は、混戦が予想されるが、馬券的には妙味がある。今後のスプリント路線も、競馬理論は冷静に分析することによって、高配当を狙い撃ちしようと思っている。 予想屋マスター公式ブログの気になるランキングをみる |
第35回高松宮記念
2005 / 03 / 27 ( Sun )
高松宮記念は、終始外を回ったアドマイヤマックス(武豊)及びキーンランドスワン(四位弘文)の二頭で決着した。 新聞等のマスコミでは、外が伸びる馬場が味方したという評価であった。確かに、このレースだけを見ると外が伸びたので、そのような評価になるのかもしれない。
しかし、競馬理論では、違った見方をしている。この日の中京の芝のレースを見ると、決して外が有利といえるような馬場ではなかった。 確かに極端に外が不利という馬場ではないが、どこを通っても力が発揮出来る馬場であった。つまり、勝ったアドマイヤマックスは、力で押し切っての勝利といえる。 アドマイヤマックスは、前走の阪急杯で、キーンランドスワン、カルストンライトオ(大西直弘)及びウインクリューガー(吉田稔)の3頭に先着を許した。 アドマイヤマックスは、この4着のせいで、人気を落としていたといえる。しかし、この阪急杯を振り返ると、勝ったキーンランドスワンはインの3番手から抜け出しており、 2着のカルストンライトオは逃げて粘っている。阪急杯のカルストンライトオの逃げのペースは、最初の600mが33.7であり、重賞にしてはスローペースであった。このことは、10番人気であったシルヴァーゼット(池添謙一)が5着に残ったことからも分かる。その前残りの流れの中、ウインクリューガー及びアドマイヤマックスは追い込んだ。ウインクリューガーは、岩田康誠が後方のインから上手く外に出して追い込んでいる。 対して、アドマイヤマックスは、終始外を回って、横綱競馬で勝ちにいっている。この日の阪神は外が伸びない馬場だったことを考慮して内容を比較すると、アドマイヤマックスは、阪急杯で最も内容の濃いレースをしていたと断言できる。つまり、アドマイヤマックスは、内も外もどこでも伸びる馬場であれば楽勝しておかしくない馬であると、分析していた。競馬理論でアドマイヤマックスを本命にしなかったのは、馬場の読み間違えであった。 中京競馬場では、前日の中京7日目に、同条件の1200mのレースが3鞍あった。 4Rの未勝利戦では、逃げた馬とインの3番手の馬で決着した。 10Rの庄内川特別では、インを通った3頭(ダービーゾーン(1人気)、ホーマンソレイユ(10人気)メジロモーガン(9人気))が上位を占めた。11Rの愛・地球博開催記念では、インを通ったトーセンザオー及び2番手を追走したホウライウォニングで決着した。 つまり、前日の結果からインが極端に有利であり、競馬理論では、アドマイヤマックスを本命にできなかった。ところが、高松宮記念の日の芝のレースを見ると、外も不利なく伸びていた。一日で芝の状態が一変した理由は分からない。 しかし、JRAがローラーをかけたか何かをしたに違いない。 G?のレース等の日に、ファンに綺麗な馬場を見てもらおうという配慮なのだろうが、 レースに影響があることをJRAはもう少し考えて欲しいと思う。 2着は、キーンランドスワンであった。キーンランドスワンは、前走の阪急杯では、前述したように恵まれた内容であった。つまり、キーンランドスワンは、阪急杯の内容からは、買い辛い馬である。しかし、キーンランドスワンは、去年の高松宮記念で18番ゲートから終始外を回って 3着したように、中京が得意の競馬場である。 このことを考慮すれば、キーンランドスワンは、ヒモとして当然押さえなければならない1頭であった。 3着はプレシャスカフェであった。 プレシャスカフェは、1200mで負け知らずであり、今まで相手なりに勝ってきた。プレシャスカフェのいい所は、競馬の上手さであり、中京コースに向くので、当然主力になると考えていた。 しかし、プレシャスカフェは、スタートで珍しく出遅れてしまい、持ち味の競馬の上手さを生かせなかった。 但し、プレシャスカフェは、出遅れても3着しており、内容的には悲観する内容でない。 競馬理論では、プレシャスカフェが今後も短距離路線で中心になる存在であると考えている。 4着は、カルストンライトオであった。 カルストンライトオは、高松宮記念では、ラチから2〜3頭分外を走っての逃げであった。 今回はこれが裏目に出たと競馬理論では考えている。カルストンライトオが、ラチ沿いをピッタリ逃げていれば、ひょっとしたらもう少し粘っていた可能性が高い。 カルストンライトオは、短距離では圧倒的なスピードをもっており、イン有利の馬場での重賞では最も重視すべき馬であると競馬理論では考えている。 予想屋マスター公式ブログの気になるランキングをみる |
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